一色ノ瀬岬から静岡県まで、26.4kmを往復しちゃいました

フライト日 2000年8月19日 
今年の夏は良い南風が吹くのが遅かったので、いまいちだった人も居たようですね。
 
 私も8月初めまでは高塚いっても弱かったりして飛べても、いまいちの時ばかりだったです。
でも、お盆休みに白馬や大佐山に行ってたら「高塚も良い」という風の便りが聞こえてきました。
8/19日(土)も大佐のツアーから帰ったばかりで、全部の日が飛べてたので疲れ気味だったのですが、とりあえず行ってみました。
 
 「お盆休みに入ってからずっといい、特に16日は良かった!PGで赤羽根往復できた!」などという自慢話を聞いてると、11時ころから徐々に風が上がってきました。
 
 さっそくテイクオフしましたが、まだ弱くて上げるのがやっとです、慎重に上げながら、いつものように東に走ってみます。
時間を掛けて東3kmの白旗(ヘアピンの方)まで行ってると、高塚には珍しくサーマルブローが入っていて、うまく上げるとリッジ風より数十メートル高くなる事に気が付きました。
 
 テイクオフまで帰ってくると既に45分も経ってました。まだ弱めの風ですが、TO横の伊古部の谷を渡ってTOから西17kmの一色ノ瀬岬を目指します。良く考えたら岬まで行けそうな風は5月いらいでした。
 
 ゴジラを過ぎて走り出したころから、だんだん風が良くなってきました。九美原(TOから西5.8km)を過ぎて半分くらい来た所で、
無線が入りました「東のバイパスへ行こう」と「岬まで行ってから行く」と応えてさらに先へ、風はほとんど正面でそこそこ強くなってきました。
 
 一色ノ瀬岬の手前300mで引き返すころには、テイクオフ周辺はもっと良くなったようで、三浦さんが倉田さんと高さを競っているらしい無線が聞こえてきました。
 
 こちらは高度はほどほどにしてアクセル使いつつ急いで戻ります、どうやら峯田さんたち3人は東へ向かったようです。
高塚の東側はTOから3km過ぎたあたりから山が低くなって、良いときでもTOから4kmの老人ホームあたりが限界の事が多いのです。
今年も一度、挑戦して延々と続く低い尾根と広い谷に苦戦しながらTOから5.5kmまで行きましたが、結局、帰りは歩く事になりました。
 
 老人ホームの前の山で様子を見るとここ何年かで一番いい感じで良く上がります、しかもサーマルまじりです。
今日は行けそうに感じました。
次々と低い山で上げ谷を渡って行きます、この辺は海岸のすぐ側に畑が有るの知ってます?
 
 今日は楽かと思ったらそうでもありません、低くてヒヤッとした事も何回か有りました。
そう言えば、誰かが「ハングは後ろの台地との境目を飛ぶ」と言ってたのを思い出したので、上げ直して後ろに付いてみます。
しかし、そこから東へ移動しようとすると、ローターが!低い山とはいえやはり影響があるようです、諦めて前の低い山を繋いで谷を渡って行く事にしました。
 
 TOから5.5kmより先は車で下見はしてるとは言え、未知の領域です「確かもうすぐヘリポートが有ったはず」と思いつつ、どんどん行きますが、やけに遠くに感じます。

 そのころ先の3人は既にバイパスに付いたようで、峯田さんが降りたような無線が入ってきました。
さらに聞いてると後の二人はバイパスを超えたような感じです!

 ようやくヘリポートが見えてきたらバイパスもすぐそこでした。ついに静岡県まで来てしまった訳です。

 バイパスは前の広い所で600mほどもあり、山の高さは60-70mほどしかありません、後ろに行けば距離は近いのですが谷風に捕まってしまいそうです。しかも、向こう側の山のすぐ下がバイパスなので無理はできません。
下見した時もとても超えられないと思いました。

 どうやって渡ったか考えてると、バイパスの向こう側で飛んでた倉田さんが海岸に降ろし始めました。
三浦さんは更に先へ行ってて小さく見えます。峯田さんはどこにいるか解りません。

 前の山や後ろの山を行ったり来たりして、真ん中の山で様子を見てるとサーマルブローで時々少し高く上がります、それを狙って思い切って渡りだすと前半はそれほど落ちません、でもバイパスの交通量はとても多くて気になります。
後半はさすがに落ち始めました、もうすぐバイパスという所で急にバイパスの車が無くなりました。赤信号でしょう、ラッキー!

 なんとか、バイパスのすぐ上の山につき上げ直す事が出来ました。
ほっと一息ついて下を見ると、田んぼ道にまとめられた青い機体と峯田さんが見えました。
無線で「電話が無いから車に居る奥さんに連絡が出来ん」と言ってます。
何回か無線でテイクオフを呼び出しますが誰も応えてくれません。

 さらに先を見るとバイパスから一号線までもかなりの谷が有ります。
上げ直して挑戦してみますが、どうも一号線ぎりぎりになりそうです、途中で引き返して山に戻り様子を見てると、先ほどの峯田さんの無線に応えて三浦さんが戻ってきて海岸に降ろし始めました。でも、最後に海岸のリッジで土手ソアリングして遊んでます。

 とりあえず、これで電話連絡は付くでしょうから、風もやや東になってきて帰りやすそうだったので自分は飛んで帰る事にしました。

 帰りはバイパスを高い高度で超えるられるので安心です、でも向こうの山に着いたら山ぎりぎりの高度でした。
ここで一度上げ直して走ります、風がやや東向きになったためか途中の低い山と谷もそれほど苦労する事無く越えられ、無事にLDに戻る事が出来ました。
フライト時間3時間47分も掛りましたが、一色ノ瀬岬の手前300mから潮美バイパスの向こうまで距離は26.4kmを往復(54.8km!)した事に成りました。

 フライト順で整理すると (皆、PGでは初)
峯田さん 潮見バイパスを超えて休耕田にランディング
倉田さん 潮見バイパスを渡って上げ直して海岸にランディング
三浦さん 潮見バイパスさらに次の1号線も超えて潮見坂まで行った
       TOからの距離11.2km
吉川    潮見バイパスを渡ってアウトアンドリターン、距離26.4km往復(52.8km)

 この日はPGで赤羽根往復した人とか、PGで高度215mや260mまで上げた人も居たようですから、とにかく最高のコンディションだったようです。


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