赤羽根−小松原町 23kmをパラグライダーで往復!(スカトラニュース掲載)

 この日、高塚に着いたときには既に、やや西向きの強めの風が入っておりサポ−トしてもらって立ち上げましたが、何回も失敗してしまいました。待っていた人達すみませんでした。

 テイクオフすると簡単に高度が取れいつもの通り、東の白旗(東七根)へ向かいました「今日は高いな」と思いつつ、GPSのルート設定をすると、いきなりアラ−ム音が鳴りはじめました、変だな?と見ているあいだに音は止まりましたが、高度がさっきより低くなって来た事に気づきました。
 そして、低い山の裏側立つ白い建物(老人ホ−ム)が良く見えてきた時に、やっと分かりました。目標の白旗は既に通りすぎていたのです、いつもより高くスピードが有ったので見間違っていたのです、さっきの音は目標地点に来たという音だったのです。
 この辺は山が低くて遠いので難しくて、1、2年前に挑戦した時も降りてしまい歩いて帰ったこともありました。

 まだ、テイクオフして10分もたっていないので降りるのは嫌です、とにかく引き返すことにしました。西向きの風なので帰る方が大変です。
 山の上で出来るだけ上げておいて、谷を渡るときはアクセルを使います。白旗手前の谷は低い山をいっきに超えないと道路の上へ出れそうに無く難しそうです、上げておいて走って見ますがグライドポイントが低い!我慢して引き返し、前より高く上がった3回目にやっと道路の上に着けて渡りきる事ができました。
 一息ついてテイクオフ前へ戻る事にしましたが、なかなかスピ−ドがでません、結局、東へ行って帰ってくるのに41分もかかりました。

 西側を見ると「ゴジラ付近」に既に何機も飛んでいます、さっそく谷を渡り西に進みます、「ゴジラ付近」に来ると、さっき飛んでいた何機かが引き返してきて、ここから先は誰もいない様子です。この時、東の白旗から付いてきてたアペックスカイの梶田さんも引き返して行ってしまいました。
 時刻はまだ2時くらいで十分な時間が有るし、西風なので引き返すのは簡単という事で一色ノ磯めざして進む事にしました。
 風が強いので高度の心配はいりませんが、とにかく遅いので時々アクセルを使いながら進みました。GPSを見ると8km以上は出ていますが方向が崖より海側を向いています。たぶん、少しジグザグに飛んでいたのでしょう。
 個人的にはもう少し弱い風で、上げながら谷を越えていくのが好きなのですが、贅沢は言えません。
 この日はわりと見通しが良くてテイクオフから8km位の青い倉庫のあたりでもテイクオフ付近の赤いパラが見えていました。
  さらにアクセルを使いながらピンクのアパ−トのあたりまで来たときに前方に動く物を発見!良く見ると青と白のパラです、Vmaxの三浦さんでした。
 さっきまでは全然気づかなかったので、だいぶ追い上げて距離が縮まっていたようです。さらにしばらくして後ろを見るとハングが2機、飛んで来ました。峰田さんと沼山さんでした。一人でなくなり心強くなって来ました。

 さて前方のVmaxとはまだ2km位離れていましたが、あちらの高度が低くなって岬に近づきつつあります、三浦さんは岬越えにチェレンジするかな?
 西風だからショートカットではなく先端から回り込まないとダメなはず、と考えていると、そのとうりに先端に取りつきました。みると先端の丘で高度を取り戻しています、さらに崖の方へ向かっても高度は落ちません。
 「こりゃ赤羽根の往復は先を越されたな。」と思う反面、コ−スの様子が分かったので「是非、行かねば」と思いました。
 ハングも追い越して、岬越えをしていきます、この時、GPSが電池切れでダウンしてしまいました。「これからなのに」と思いましたがしかたありません。

 岬に近づくと山が低くなり高度が取れなくなってきました、すでに2時間以上も飛んで、頻繁にアクセルを使ったおかげでだいぶ疲れています。
 上がる所で頑張りますが40mちょっとまでで、気合を入れてアクセル踏んで先端の丘を目指します、頂上には届きそうもありません。降ろす砂浜を確認しつつ丘を廻りこむとリッジが有りました!
 なんとか32m位まで高度を回復して、崖を目指して岬のビ−チ側を走ります、予想どおりそのままの高度で崖に取りつくことが出来ました。この時、ちらっと見覚えのある車が有るなと思っていたら、峰田さん(奥さん)でした、後で聞くと低かったので心配して見ていてくれたそうです。ありがとう。

 赤羽根への崖に付くと良く浮くのですが、さっきより前へ進みにくい感じです、たぶん崖がやや南西向きなのでしょう。またしてもアクセルを踏んでいると、三浦さんと峰田さん(ハング)が帰って来ました。手を振って見ていると、帰りは簡単に岬を越えて行きました。どうにか赤羽根テイクオフを越へ、リタ−ンすることにしました。テイクオフからここまで2時間かかったことになります。

 帰りは西向きの風に乗っていけばいいので楽です、余裕が出て写真を取りながら岬を越えました。途中で岬へ向かうパラ2機(池田さんと梶田さん)とすれ違いました。二人は岬でリタ−ンしたようです。
 そのままテイクオフ前まで飛んでくると、行きの1/3の40分弱で着きました。まだまだ飛べる風ですが既に3時間を越えてアクセルの使いすぎで足も疲れていたので、すぐにランディングしてしまいました。
 後日、GPSで距離を測った所、直線で23kmありました。

PS.今年の本当の高塚は本当に良くて、8月9日には三浦さん(またしても!)が東の老人ホームを越えてバイパスまでを往復した様です。
      ついにパラもハングと同じ所まで行ける時代になったのでしょうか。
 

バログラフ

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